インド系イギリス人の一家が仲間とともに会社を設立し、その後アイウェアビジネスをスタート。イギリス国内にとどまらず自分たちのルーツであるインド、またアフリカ諸国にもフレームを輸出し、各国の王族にも愛用されていたという逸話のある、イギリスのヴィンテージアイウェアを語る上で外せない名ブランドです。

海外の展示会で運良く見つけることができたヒルトンクラシックのヴィンテージ、今でもこのヒルトン社自体は存在していますが、この「Hilton Classic ヒルトン クラシック」ラインはだいぶ前に生産を止めているのでこうしてヴィンテージでの未使用品、デッドストックで発見できたのは非常に幸運でした。

このヒルトンクラシックを語る上で切っても切り離せないのが、ヒルトン社が生産を依頼していたイギリス、ロンドンの名門眼鏡工房「Algha Works アルガワークス」

イギリスでは昔、日本でいう国民皆保険「NHS ナショナル ヘルス サービス」という制度があり、加入している国民に制度の一環としてメガネを支給していました。

この支給されていたメガネを生産していたのが「Algha Works アルガ ワークス」です。

数年前にこの工房も閉鎖されてしまいましたが、それまで、今のようなオートメーション化した工場での大量生産ではなく、1930年代から続く伝統的な技法で1本1本メガネを生産していた老舗の眼鏡工房です。

「Algha Works アルガワークス」の眼鏡はジョンレノン、ジョニーデップ、エリック・クラプトン、ハリソンフォード、ラルフ・ローレンなど名だたる有名人が着用。

ハリーポッター役のダニエルラドクリフさんが着用していたメガネもこのアルガワークスで作られていました。